Systemwalker 特集
ブロードバンドインターネット時代のミドルウェア特集
エンタープライズ・グリッド
「Systemwalker CyberGRIP」5
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グリッドコンピューティングという言葉が初めて使われたのは、1998年。米アルゴンヌ国立研究所のイアン・フォスター氏が自著の中で使ったのが発端といわれています。グリッドの語源が「the Electric Power Grid(電力送電網)」であることからも想像できるかもしれませんが、グリッドコンピューティングとは「地理的に分散した異機種混在のコンピュータリソースをネットワークで結ぶことで、仮想的に高性能コンピュータをつくること」と、一般的に解釈されています。
グリッドコンピューティングは数年前から、ゲノム解析やタンパク構造など、膨大な演算処理を必要とする学術分野での活用が期待され、開発が進められてきました。地球外生命体の探索を行う「SETI@home」プロジェクトは、インターネットに接続されているパソコンを持っていれば誰でも参加できるため、グリッドコンピューティングの代表的な例としてあげられています。
ライフサイエンス分野の市場拡大はグリッドが握る?
しかし今ではこのような学術利用だけではなく、ビジネス活用など、世界的な規模でグリッドコンピューティングを利用する動きが高まってきました。グリッドの国際標準化団体GGF(Global Grid Forum)が設立されたことからもわかるように、本格的な活用はこれからといえるでしょう。
しかも高性能なコンピュータリソースを必要とする、バイオテクノロジーやナノテクノロジーなどのライフサイエンス分野は、21世紀のビジネスとして、飛躍的な拡大が期待されています(米IDCの調査によると、2006年には380億ドル市場になると予想)。
このような産業の盛り上がりに伴い、新規参入企業も増えており、超高速なコンピュータのニーズが高まっているのです。しかし、コンピュータの価格が下がったとはいえ、ハイパフォーマンスなマシンを購入することは、企業にとってもリスクが大きくなります。コストを大きくかけずに、膨大な演算処理を行いたい。この一見矛盾とも思われる問題を解決する手段として、グリッドコンピューティングが注目を集めているのです。つまりグリッドは次世代のIT基盤として期待されています。その詳細な理由について、みていきましょう。
グリッドへの期待
コンピューティングパワー、情報、サービスを必要に応じて安定的に利用したい

コンセントに繋ぐだけでネットワーク上の資源(コンピューティングパワー、情報、サービス)を手軽に利用できる環境をグリッドが実現
出典:The DataGrid Project(by EU)
