富士通

  1. ホーム >
  2. ソフトウェア >
  3. Systemwalker >
  4. 導入事例 >
  5. 東京青果株式会社様

3,500~4,000枚の帳票を6分で高速PDF変換
青果市場の帳票電子化をSystemwalkerで推進


http://www.tokyo-seika.co.jp/

東京青果株式会社様 導入事例


日本最大規模の青果卸売企業である東京青果株式会社では、富士通の統合運用管理ソフトウェア「Systemwalker」とファイル転送ツール「Linkexpress」を組み合わせて、東京都に提出する販売原票の電子化に成功した。Systemwalker ListCREATORの活用により、3,500~4,000枚の原票をわずか6分で高速PDF変換。取引完了後10分以内でのMO提出を実現した。帳票電子化の成功により、現在開発中のWeb取引システムの構築にも拍車がかかっている。

[ 2003年8月掲載 ]


入力フォーム 本事例に関するお問い合わせ


青果業界のためのWeb取引システム構築を目指す

広田 功
東京青果株式会社 情報システム部 企画課 課長

東京青果株式会社は、東京都中央卸売市場の中でも大田市場に本拠を置く青果卸売企業である。産地出荷者8,000件と買受人1,700件を結ぶ、文字通り日本一の青果卸売企業。江戸時代初期の1600年代、現在の東京神田須田町に開設された幕府御用市場の伝統を綿々と継承しつつ、時代を超えて「首都圏への青果の安定供給」という使命を実現するため、流通改革や経営改革も積極的に推進してきた。

「大手商社はすでに取引にインターネット技術を取り入れ、業務の効率化やコストダウンを推進しています。われわれ自身によるわれわれ青果業界のためのWeb取引システムを、1日も早く立ち上げなければなりません」と、情報システム部 企画課 課長 広田功氏は語る。

大目標は、産地と小売の仲立ちという位置づけから一歩進んで、商社的機能を果たし、マーケットインの発想を広めていこうという「TS21(21世紀に向けたTogetherScramble)」コンセプトに込められている。システム面では、1998年から「EC2000プロジェクト」を開始。社内システムをインターネット技術によって対外システムと連携させるため、まず、その基盤となるオープンシステム構築を進めてきた。

「1971年、富士通の汎用コンピュータを導入して、毎日12時間かかっていた手書きの仕切/請求業務を合理化しました。汎用機は運用が安定していました。これに対して、オープンシステムは一元管理するための仕掛けが必要です」(広田氏)。

そこで、豊富な実績を通じて磨かれた製品として富士通の統合運用管理ソフトウェア「Systemwalker」を評価した。UNIXサーバ4台、Windowsサーバ14台、クライアント550台の監視と、クライアントPCへのプログラム配付にはSystemwalkerCentricMGR、バッチジョブの運用にSystemwalker OperationMGRを使用してきたのである。

Systemwalker ListCREATORの高速PDF変換で販売原票を電子化

小田 昭和
東京青果株式会社 情報システム部 企画課 係長

松本 武生
東京青果株式会社 情報システム部 企画課 係長

市場は、取引が公正であってこそ、存在意義がある。東京中央卸売市場の場合、卸売企業は、すべての取引の記録を克明に記録した「販売原票」を東京都に提出する義務がある。東京青果では、都指定の様式に則った4枚の複写原票を1日に3,500~4,000枚、汎用機のラインプリンターで印刷し、これに記録係がセリの状況を手書きで書き込んだうえで、所定の時間内に東京都へ提出している。

これが2000年ごろから、せり売り以外のいわゆる「相対(あいたい)売り」について、電子データでの提出が認められるようになった。

「社内の事務合理化、検索のスピードアップ、さらにはEDIなどのデータ流通促進のために、販売原票の電子化には積極的に取り組んでいくべきだと考えました」(広田氏)。最大の課題は、時間との勝負である。東京都は、MOなどのPCで扱える電子媒体にPDF形式で格納することを求めている。しかし、東京青果の取引規模は膨大であるため、3500~4000枚の帳票をAcrobatでPDF化していると2時間はかかってしまい、東京都が求める提出時間に間に合わない。

そこで東京青果は、SystemwalkerListCREATOR、SystemwalkerCharsetMGRと富士通のファイル転送ツール「Linkexpress」の組み合わせを選んだ。

富士通のグローバルサーバから出力したデータは、業務サーバ上で、SystemwalkerCharsetMGRを使ってSolaris用にコード系を変換される。これを、SystemwalkerListCREATORを使って、帳票定義データと合わせ、Windows NT上で帳票を生成。高速にPDF変換して、MOに格納する。

この仕組みは、SystemwalkerListCREATORの高速PDF変換の良さを最大限に活かしていることが、ポイントである。3500~4000枚の帳票をPDF変換する作業だけなら、わずか6分で完了する。転送作業を含めても8分で、帳票データ出力からMO格納までを完了させることができるため、東京都の要求に十分に応えることができた。

「汎用機からダイレクトにPDF出力するソリューションもありましたが、汎用機のCPUに負荷がかかるため、採用しませんでした。また、FTPサーバとして、他の業務に使っているWindows NTサーバを兼用できたため、ソフトウェアの導入だけで済んだのも大きなメリットです」と、情報システム部 企画課 係長 小田昭和氏は説明する。

「オープンシステムでは、信頼性を追求するのにコストがかかるものですが、Systemwalkerを採用することで、既存資産を有効活用しながら、信頼性とコストのバランスが取れたシステムを作り上げることができました」と広田氏は深くうなずく。販売原票のPDF出力システムは、2002年9月から稼働を開始した。

販売原票の紙出力には、年間2,000万円のコストがかかっている。現段階では紙出力を併行して維持しているが、今後、さまざまな局面で取引の電子化が進展するにつれて大きなコスト削減効果が発揮されるはずだ。

東京青果の帳票電子化システム図

オープンシステムの可用性を支える統合ソリューション「Systemwalker」

市場の物流は24時間動いており、最近では実質的に正月も休業することがなくなった。市場を支えるシステムには24時間ノンストップの可用性が要求されている。

「汎用機に比べて、オープンシステムのOSはエラーメッセージがわかりにくいのです。ところが、Systemwalker OperationMGRを使えば、ジョブ単位でログを把握できるため、問題が発生したときの原因究明にかかる時間を短縮できて助かっています」と、情報システム部 企画課 係長 松本武生氏は言う。

広い大田市場内に散在するサーバやクライアントのリモートメンテナンスにSystemwalker CentricMGRのリカバリ機能を利用するなど、Systemwalkerは、可用性を維持するための命綱としてさまざまに活用されている。

さらに今後、取引の電子化が進めば進むほど、高可用性への要求は高まっていく。

「オープンシステムでは、ハードウェアはマルチベンダー環境にならざるを得ません。富士通には今後も、こうした動きの速いオープン環境全体を一元管理できるような提案を期待しています」と広田氏は結んだ。

【東京青果株式会社様 会社概要】

本社 東京都大田区東海3-2-1
創業 1947(昭和22)年
資本金 4億7,800万円
年間取扱高 1,510億円(2003年3月31日現在)
従業員数 465名(2003年3月末日現在)
事業概要 わが国最大規模の青果物および青果物加工品の卸売会社。1947年、終戦により、東京・神田市場に東印東京青果株式会社として設立され、1967年、東京丸一青果と合併して、東京青果株式会社に商号変更した。「日の丸ミカン」(愛媛)をはじめ、産地とのタイアップで作り上げた共同開発品を東京青果が独占的に販売する「東京青果ブランド」の充実にも努めている。
ホームページ 東京青果株式会社ホームページ

本事例のお問い合わせ
「この事例のような問題を当社も抱えているので何とかしたい」「この事例のような改善を当社も実現したい」など、お気軽にご相談ください。 お問い合わせはこちら

本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。