データセンターを「Systemwalker CentricMGR」で集中監視
TCO削減と安定稼働を実現

株式会社菱食様 導入事例
菱食では、全国7ヵ所に分散配置していた11台のメインフレームを、東西2ヵ所のデータセンターに集約し、運用管理も1ヵ所に統合。菱食のオペレーティングセンターから、「Systemwalker CentricMGR」により、稼働状況を遠隔監視している。システムを2極集中化したことにより、TCOを大きく削減し、システムの安定稼働も実現した。
[ 2002年11月掲載 ]
7ヵ所11台のメインフレームを2ヵ所5台に集約食料

熊谷 孝志氏
株式会社菱食 経営・システム本部 システム統括部 全社オペレーションチームリーダー

砂川 竜男氏
株式会社菱食 経営・システム本部 システム統括部 全社オペレーションチーム副主事
食料支出が減少し続けるなか、食品流通業界は淘汰と再編の時代を迎えている。加工食品の大手卸である菱食では、早くからこうした問題に真剣に取り組み、消費起点型流通を構築してきた。
メーカー主導ではなく、消費起点の流通を実現するためには、これまで以上に膨大なデータをよりスピーディーに処理することが不可欠である。菱食では、1996年、グループ全体の経営基盤となる情報ネットワークシステム「NEW-TOMAS」(NEWTOtalManagement System)を構築。最新の実績データを活用した戦略営業と効率的な食品流通を実現して、強固な経営基盤を確立してきた。
NEW-TOMASは、富士通のメインフレームを新物流システムとして中核に据え、UNIXサーバで新管理サーバ、新営業サーバを構築して、柔軟かつ高度な情報活用を実現したクライアント/サーバ型の基幹システムである。取引件数が年間4億5,000万件にも達するため、本社/支社合わせて全国7ヵ所に富士通のメインフレーム「GS8400シリーズ」と「M1700シリーズ」を合計11台配備して、現地分散型の体制でパワフルな情報処理を行ってきた。
だが、メインフレームが全国に分散していると、運用管理にコストがかかる。全国7ヵ所11台のメインフレームを、2ヵ所5台に集約したうえで、運用監視は1ヵ所のみに集約する「2極集中化プロジェクト」が、2001年8月にスタートした。
Systemwalker CentricMGRの採用で運用管理も1ヵ所に集約
2極集中化プロジェクトではまず、メインフレームの運用管理は富士通のデータセンターへ一括してアウトソーシングすることを決定した。メインフレームは、館林のデータセンターに4台、明石のデータセンターに1台、合計5台に集約する。7ヵ所の本社/支社には、クライアントPCのみを設置することで、運用管理コストの大幅削減を目指すことも決まった。
運用管理については、神奈川県川崎で運営してきた菱食オペレーションセンターで、東西2ヵ所のデータセンターの稼働状況を、一括して集中監視することになった。
これまでは、社員100余名、外注スタッフ約50名で構成される合計約150名のオペレーションスタッフとサポート要員が全国7ヵ所に常駐し、NEW-TOMASシステムの運用管理と営業サポートを担当してきた。
しかし、統合運用管理ソフトウェア 「Systemwalker 」のライフサイクルマネジメント・ツール「SystemwalkerCentricMGR」を使うと、川崎のオペレー ションセンターに居ながらにして、東西データセンターのメインフレームおよびUNIXサーバの稼働状況が手にとるようにわかる。UNIXサーバは、HP、Solaris(TM) OperatingEnvironmentなどが混在しているが、Systemwalkerはマルチベンダー対応であるため支障は全くない。しかも、各機器の稼働状況は、誰でもひと目でわかるカラー表示で、1 つの画面に集約して表示される。
「当社では1996年当時から、バッチジョブのスケジュール運用を行うために、『Systemwalker OperationMGR』を導入していました。Systemwalker CentricMGRは、このSystemwalker OperationMGRの情報まで集約して、バッチ処理に問題が発生したときにも、同じ画面にカラー表示して知らせてくれます」と、経営・システム本部 システム統括部 全社オペレーションチーム 副主事砂川竜男氏は言う。
メインフレーム1台につき1名の監視要員を必要としていた時代は終わり、5台のメインフレームと十数台のUNIXサーバを遠隔地のただ1つの画面で監視できるようになったのである。
クライアントPCへのプログラム配付には、Systemwalker CentricMGRの資源配付機能を利用している。この機能によって、クライアントPCを起動したときに自動的に最新プログラムをサーバへ取りにいくことができ、プログラム配付を確実に行うことができる。菱食では毎月3 回という頻繁さで機能アップを行っており、約6,000台ものクライアントPCへ最新プログラムを確実に配付している。
菱食の2極集中化完成イメージ図

エンジニアは運用から解放され戦略的な営業サポートに注力
2極集中化プロジェクトの開発は、2002年4月に開始。システム集約とデータセンターへの移管を順次進めており、2003年9月に完了する予定である。
2極集中化完成時には、約150名いた運用/サポート要員は半分ほどになる予定だ。また、外注スタッフを減らすことで、TCOを大きく削減することもできる。
「重要なのは、要員を減らすことではなく、運用に時間を取られていたエンジニアが、より戦略的な営業サポートに力を振り向けられることです」と、経営・システム本部 システム統括部 全社オペレーションチームリーダー 熊谷孝志氏は強調する。営業サポートとは、新しい取引先ができたときのシステムつくりの助言や、営業戦略の視点で将来のシステム構築を企画することを指す。
特に最近では、小売店や2次卸などの得意先との取引がどんどんEDI化している。得意先が100社あれば、EDIの構築のやりかたも100パターン存在するため、営業サポートの重要性は増すばかりである。本社/支社に常駐するエンジニアが営業サポートに力を振り向けられるようになれば、EDI構築がスピードアップし、物流のスピードアップが実現する。
「臨機応変に対応できることこそ、卸業の付加価値です。得意先が望む形で、すばやく的確にシステムサポートできる体制を作ることは、菱食の今後を左右するでしょう」と熊谷氏は自信を込めて語る。
しかも、Systemwalker CentricMGRの導入により、システムの安定性も向上した。「Systemwalker CentricMGRでサーバの資源をチェックし、問題が起きる前に対策を講じるようにしています。警告メッセージも早めに送られてきますので、トラブルを未然に防止できます」と砂川氏は言う。
Systemwalker CentricMGRは、2極集中化という大きなプロジェクトを成功に導き、大幅なTCO削減を達成した。しかも、監視/管理レベルの向上により、システムの安定稼働も実現して、菱食のさらなる発展を支えている。
【株式会社菱食様 会社概要】
| 本社 | 東京都大田区平和島6丁目1番1号東京流通センタービル |
|---|---|
| 設立 | 1925年3月13日 |
| 資本金 | 106億3,029万円(2001年12月31日現在) |
| 年商 | 連結8,461億円、単独6,761億円(2001年12月期) |
| 従業員数 | 1,961人(2002年4月1日現在) |
| 事業概要 | 1979年、三菱商事系食品会社4社が合併して誕生。加工食品卸業を主要業務として、酒類、菓子なども幅広く扱う。惣菜・外食産業向けフードサービスにも力を入れている。1997年、業界で初めて東証一部上場。2002年には、長期経営計画「EVOLUTION 21」をスタートし、中間流通機能の革新と創造を目指している。 |
| ホームページ | 株式会社菱食ホームページ |
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