300万単品管理を実現したMDシステム。
SystemWalkerで、多数のシステムとの複雑なデータ連携を自動化

東京・新宿の本店
株式会社 伊勢丹様 導入事例
厳しい経営環境に苦しむ百貨店が多いなかで、新宿に本店を置く伊勢丹は、ファッションに特化した健全経営を進めている。その強みの1つが、300万単品を管理している、わが国最高レベルのマーチャンダイジング・システムだ。このシステムは、多数の他システムと複雑なデータ連携を行うのが特徴。富士通の運用管理ツール「SystemWalker」が、安定したジョブ管理と運用監視によって、精度の高いマーチャンダイジングを支えている。
[ 2000年10月掲載 ]
20年以上前からマーチャンダイジングに取り組む

宮下 道夫氏
(株)伊勢丹 経営企画室情報システム 担当課長

伏見 紳一氏
(株)伊勢丹 経営企画室情報システム 担当係長

小川 清市氏
(株)伊勢丹データーセンター 技術部技術担当マネジャー
ファッションは、日々変化するものだけに、適正な商品を、適正な価格で、適正な時期に、適正な数量だけそろえるのは難しい。伊勢丹では早くから、システム化に取り組んできた。
「1970年代から、ホストコンピュータ上で、独自の単品管理マーチャンダイジング・システムを構築しようとして参りましたが、なかなか軌道にのりませんでした」と、(株)伊勢丹 経営企画室情報システム担当課長宮下道夫氏は語る。
マーチャンダイジングの難しさは、単品管理の難しさでもある。「店別/色別/ サイズ別まで考えると、200~300万アイテムにのぼります。また季節品が多く、ライフサイクルが短いのもシステム化のネックとなっていました」と、(株)伊勢丹経営企画室情報システム担当係長伏見紳一氏は言う。
最初のシステム化に成功したのは、1993年。富士通のホストコンピュータ上で、独自のコード体系によるMD(マーチャンダイジング)システムを開発した。「しかし、コード体系はやはりJANコードにしたほうが良いということになり、1995年に作り替え、プラットフォームも富士通のUNIXマシン『DS90』に替えました」と、伊勢丹におけるシステム開発と運用を担当する(株)伊勢丹データーセンターの技術部技術担当マネジャー小川清市氏は説明する。
さらに2000年5月、プラットフォームを、SolarisをOSとする富士通の「GranPower7000Sモデル1000」にリプレース。新宿本店と6支店の合計7店舗で、約1,000台のクライアントPCがつながる大規模オープンシステムに進化している。
ホストコンピュータ同等の高度な運用管理ができる「SystemWalker」
1995年、ホストコンピュータからオープンシステムに移行したときに、運用管理の問題が持ち上がった。
社内にはすでに、勘定系のホストコンピュータ、POSシステムの系統、さらに情報系のデータウエアハウスなどがあり、マーチャンダイジング・システムは、さまざまなシステムとデータのやりとりをしなければならない。
「ことに、夜間のバッチ処理は複雑で、人力でコントロールするのは不可能。ホストコンピュータと同等のスケジューリングができるツールが不可欠でした」と宮下氏は言う。
そこで、富士通の統合運用管理システム「SystemWalker」を導入。運用の自動化を実現した。
日次200~300のジョブを確実に制御/監視
現在のMDシステムは、クラスター構成になった2台のGranPower7000Sモデル1000上で稼働している。現在、300万単品の管理をしているシステムは、日本で最高レベルのマーチャンダイジング・システムだ。PR
夜間を中心に、昼間も行われるジョブは、日次で200~300に及ぶ。これらを制御しているのが、ジョブの自動運転と監視機能を提供する「SystemWalker/OperationMGR」だ。
MDシステムは、勘定系ホストのGS8800からマスターデータ、POSシステム系から売上データを受け取り、発注/検品/在庫等の情報を管理したうえで、情報系のデータウエアハウスやSCM(Supply Chain Management)システムと連携する。また、取引先とのEDIによるデータ交換も、SystemWalker/OperationMGRでスケジューリングしている。
想定どおりにジョブが動かなかった場合は、運用管理サーバにメッセージが表示される。異常でなくても、たとえばジョブが予定時刻を過ぎてもまだ終了しないといった場合でも、警告が表示されるため、管理者は的確な対応策を取ることができ、次のバッチ処理に支障が出るといった心配がない。
また、集中監視機能によって、ライフサイクル・マネージメントを実現するのが「SystemWalker/CentricMGR」だ。SystemWalker/CentricM G R は、1つの画面で、2台のMDサーバ、1台のEDIサーバに加えて、RDBMSのOracleやTPモニターのTUXEDOまで監視している。トラブルが発生した場合は、GUI画面をマウスで操作するだけで、障害箇所特定や原因究明がスピーディにできる。
「『SystemWalker』は使いやすいと評判が良いため、2000年1月に稼働開始したSCMシステムも、『SystemWalker』で運用管理しています。こちらはサーバOSがAIXで、運用管理サーバもWindowsNTベースですが、まったく問題なく稼働しています」と小川氏は語る。
伊勢丹 マーチャダイジング・システムのSystemwalker適用イメージ

富士通のリモート監視サービスで二重の安心が実現
MDシステムのもう1つの特徴は、富士通でもリアルタイムなリモート監視を行っていることだ。「データーセンターとまったく同じ情報を富士通のサポート部隊が把握していて、ベンダーの対処が必要な場合は、こちらが依頼する前にSEが動いてくれます。トラブルの中には、リモートで対応できるものも多くて、クイックレスポンス/クイック対応で非常に助かっています」と小川氏は言う。
次の課題は、運用管理システムを統合し、システムの監視体制をより集中化することだ。「現在、伊勢丹は構造革新をテーマに、あらゆる面での改革を進めています。情報システムにおいて、サービスレベルを下げることなくコンパクト化を進めて、数億円のコスト削減を達成したいと考えています」と宮下氏は語る。
SystemWalkerは、「ファッションの伊勢丹」を支えるMDシステムを安定的に稼働させるだけでなく、伊勢丹の構造変革をシステム面で推進する要となっている。
【株式会社 伊勢丹様 会社概要】
| 本社 | 東京都新宿区新宿3-14-1 |
|---|---|
| 創業 | 明治19年 |
| 設立 | 昭和5年 |
| 資本金 | 350億円 |
| 売上高 | 4,108億円(1999年度) |
| 従業員数 | 5,070人(社員) |
| 事業概要 | 新宿本店のほか、立川・吉祥寺・松戸・浦和・相模原・府中の国内6支店、海外11支店を持つ百貨店。「毎日が、あたらしい。ファッションの伊勢丹」を企業スローガンとして、ファッションの楽しさや感動を顧客と共に創造していくことを目指している |
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